会社でも管理系事務職に就いていると、往々にして失ってしまいがちな重要な感覚があります。それは、ビジネス上の「挨拶」は「稼ぐこと」に直結しているという【臨場感】です。
特にお役所仕事の場合、この点が顕著かもしれません。そうでない!といわれる方々も多いと存じますが、つぎの話への導入故、お許し下さい。
そして、このビジネス上の挨拶に不可欠なのが【名刺】の存在です。
さて、ここで、稼ぐことに直結する挨拶に必要な名刺、という観点で、名刺を見直してみたいと思います。そして、ビジネスを成功に導く名刺というものについて考えてみたいと思います。
会社組織にはまって、取引先があるから、行って名刺交換、来たら名刺交換、というものだけが名刺ではありません。
名刺があれば、どこでも誰とでも話ができる。それが名刺というものではないでしょうか。ビジネスの本質から言えば、名刺こそ、売り込むためのツールであるということです。
そしてそのツールの機能として一番大切なこと、それは、社名でも担当者氏名でもありません。相手に対して「いかに有益なサービスが提供できるか」という一点に他なりません。
ビジネスに成功する名刺デザインとは
このようなビジネスに成功する名刺の要件とはなんでしょう。
それは、持ち込む商談と一致する「アピールポイント」が名刺に記載されていること。そして、「何をしている会社かが一目でわかる」こと。これが重要であり、相手の最大関心事であるということです。しかる後、社名も担当者名も後からわかればそれで良い。ということになります。
そして次に、名刺を持ち込んだ人間がアピールポイントに対していかに深く関わっているかという点です。商談内容にもそれが感じられることが重要ですが、名刺上には、「権威付け」のなされた「役職名」などが記載されていてしかるべきでしょう。
このような名刺である場合、デザインも「アピールポイント」が明瞭に目に飛び込むシンプルなもので良いでしょうが、肝心なことは、間違っても自作可能な出来栄え程度の名刺であってはいけないということです。
文字の配列・印刷状況・使用されている台紙の全てが、印刷会社でないと出来ないクウォリティである必要があります。ここをしっかり踏まえないと、権威付けが虚しいものとなってしまいます。
以上が、ビジネスに成功する名刺デザインのポイントであり、見た目のデザインは二の次であるということです。